ドンクについて
スクラッチベーカリーとは
粉から生地を仕込み、成形して焼き上げるまでの全工程を、
一貫して行うスタイルを「スクラッチベーカリー」といいます。
「スクラッチベーカリー」の一日は、粉を量るところから始まります。
その日の温度・湿度などを考慮し、五感を働かせながら、仕込みから焼き上げまでの全ての工程を行うことにより、新鮮で個性豊かな商品をお客様に提供することができるのです。他の製法とくらべ、時間と手間のかかるスクラッチ製法ですが、最高の品質をお客様にお届けするため、私たちドンクでは、この時間と手間を惜しむことなく、「スクラッチ」にこだわり続けているのです。
美味しいフランスパンのために
フランスパンとの出会い
ドンクが初めて本格的なフランスパンに出会ったのは1954年のことでした。
その年、フランス国立製粉学校の教授レイモン・カルヴェル氏が初来日し、国際パン技術講習会を開催しました。その講習会で、カルヴェル氏の見事なバゲット、クロワッサン、ブリオッシュに感激した3代目藤井幸男は、「本格的なフランスパンはドンクが作る」と決心し、カルヴェル氏や、氏の弟子たちの協力を得て、様々な試行錯誤を繰り返し、ついにフランスパンの大ブームを巻き起こすまでになりました。
欠かせない材料・小麦粉
ドンクが本格的なフランスパンの製造、販売を開始した1965年当時、フランス産の小麦粉は輸入されておらず、良質のフランスパンを作るのは非常に困難でした。 そこで、日清製粉株式会社様がドンクにフランスパン専用粉の開発を申し出、ドンクで働いていたフランス人技術者がテストを重ねながら、レイモン・カルヴェル氏指導のもとリスドオルと命名されたフランスパン専用粉を完成させました。そのクオリティは高く、初めてフランスパンを口にした日本人を感動させただけでなく、在日のフランス人たちをも大いに喜ばせたのでした。現在においてもリスドオルの評価は高く、焼き立てのパリパリ感と中身のしっとりとした甘さは、リスドオル特有のものといえます。
石窯オーブン
フランスパン特有の皮のパリパリ感としっとりした中身を作るには、高温で蓄熱量の多い、蒸気の出る窯が必要不可欠です。しかし、国産オーブンは熱量が弱く、美味しいフランスパンを焼くことは困難でした。そこで1965年に開催された国際見本市でフランスパンを焼くために取り寄せられたフランス製の石窯オーブンをドンクが引き取り、本格的なフランスパンの製造が始まりました。ドンクでは現在もフランス製の石窯オーブンを使用し、フランスパンを作り続けています。
会社概要
- 会社名
- 株式会社 ドンク
- 創業
- 明治38年(1905年)8月8日
- 資本金
- 2億1千53万円
- 代表者
- 代表取締役社長執行役員 中土忠
- 本社所在地
- 神戸市東灘区田中町3丁目19番14号
- TEL
- 078-441-2041(代表)
- URL
- https://www.donq.co.jp/
- 事業内容
- フランスパンをはじめとする各種パン、フランス菓子の製造、販売及び喫茶室、レストラン営業